お願いです。外装(外壁・屋根)の塗替えは慎重に!
家を建てると、
通常、10年間は大きなメンテナンスがなくても
過ごせるでしょう。
そして、10年目になると、
多くの場合、建てた建築会社の担当者が定期点検にやってきます。
そして、決まり文句を聞くことになるでしょう。
「外装、シロアリのメンテナンスをおすすめします!」
しかし、家主さんは、
「え~10年で塗替え!聞いてないよ~」
実際、新築住宅を建ててから本当にメンテナンスが必要となる時期は 築15年が経過したぐらいでしょう。
その頃に、提案される
定番のメンテナンスメニューは、
外装の塗替えとシロアリ対策、
ルーフバルコニーの場合の防水です。
家の仕様にもよりますが、
メンテナンス工事の見積もりは担当の営業マンによって違いが・・・250万円~500万円でしょう。
例えば、建てた建築会社にメンテナンスの
見積りを依頼すると、
会社によっても金額が違いますが、
おどろく事に担当者によっても金額が違います。
なぜならば、通常の場合、建築会社の担当者に、
決められた最低の粗利率はありますが、
利益率の上限には決まりがないからです。
それは、ひと昔前、
カウンターに座ったお客の顔色を見てお会計をする、
おすし屋さんのような世界です。
ハウスメーカーで家を建てた場合、
7割の方は他のリフォーム会社を探す
Webで情報が氾濫している時代。
ハウスメーカーで家を建てたお客様の多くは、
ハウスメーカーのリフォーム費用が
高すぎるのを知っています。
だから、自分でリフォーム会社を探すのです。
しかし、ハウスメーカーの家のメンテナンスやリフォームは、
経験豊かな業者でないとトラブルが多くなります。
例えば、
ハウスメーカーの家は、
独自のオリジナルの建材がたくさん使われているので注意が必要です。
また、構造を知らない業者が扱うと、
間違った施工をすることも多々起きます。
工事する前に時間をかけてください
戸建て住宅のメンテナンスやリフォームで、
最も大切なこと。
それは、事前診断です。
外装塗装を例に挙げます。
劣化の程度によりますが、築15年程度の場合です。
≪一般的なリフォーム会社≫
- 1時間程度で、壁材のひび割れ、シーリング割れ、チョーキングを確認。
- その後、見積りのための数量を計測。
目に見える部分の診断しかしません。
それは要注意です。トラブルのもとです。
≪アシストプラン≫
- 上記の目に見える部分はもちろん、3~4時間をかけて、
打診棒や含水率計で外壁内部の状態を徹底チェックし、
外壁全体を総合的に診断します。
(基礎クラック、壁材の張り方【直張りか通気工法か】、湿気等) - ベランダ防水劣化や手すり周辺の雨仕舞いの状態調査、
小屋裏調査、床下調査、室内の天井、壁の染み等、
独自フォーマットに基づいて調査し、報告書を提示します。 - その後にお客様の住まいのメンテナンスすべき箇所を提案します。
アシストプランでは、外装の状況だけでなく、
国土交通省が推奨する一次的なインスペクションを実施します。
その結果によっては、不具合事象の範囲や原因追求のための二次的なインスペクションまで実施します。
例えば、全体的な家の状態は
1時間程度の診断では見極められません。
また、目に見える部分だけの診断では、
適切なメンテナンスができるはずがないのです。
ですから、
診断してもらうときは、
どれくらい時間をかけて調査するのかに注目してください。
そして必ず、 国土交通省が推奨する一次的なインスペクションをしてもらってください。
なぜ、アシストプランでは、
事前診断に労力と時間を費やすのか?
その理由は、たった一つです。
お客さんに、失敗や後悔をして欲しくないからです。
築後10年、15年経過した建物は、必ず劣化が進行しています。
しかし、劣化の状況は物件ごとに違います。
立地条件や住まい方、普段のお手入れなどによっては
不具合事象となっている場合があります。
実際に素人が見ても気が付かない不具合が、
たくさん出てきます。
さらに、よくあることですが、
もしかするとお客様が考えているメンテナンス箇所と、
今やるべき箇所は違うかもしれないのです。
大切な住まいに末永く住まうために
必要な工事を提案したくて、
私たちアシストプランは事前診断を大切にしているのです。
なお、この国土交通省推奨の
一次的、二次的インスペクションのレベルの診断をするには専門知識と経験が必要です。
私たちアシストプランは、その技術向上のために、
国家資格の建築士以外に、
ホームインスペクションの勉強を続けています。
私は、以下の会員であり、資格を取得しています。
- 日本ホームインスペクターズ協会認定会員
- 既存住宅状況調査技術者
- 窯業サイディング塗替診断士
- 耐震診断・耐震改修技術者
このような丁寧な事前診断によって、
「まずやるべき工事は何か?」
また、「その家に合った適切な施工方法は何か?」
が選択できるのです。
その結果、以下のようなリスクがなくなります。
- 本来なら、塗替えではなく部材交換すべき箇所が、塗装後、数年で塗膜が剥がれた。
- 外壁サイディングが直貼り工法で、湿気をかなり含んでいた。塗装後塗膜があちこち膨れてきた。数年で塗膜が剥がれた。
- 雨漏れに気がつかず、せっかく塗装したての屋根を撤去することになった。
- 内装の場合は、シロアリの被害に気が付かず、クロスを貼替えたばかりの壁を剥がすことになった。
等、事前診断のミスで起きる様々な問題を回避できるのです。
戸建て住宅のメンテナンス・リフォームで、
ご不明な点がありましたら、いつでもお問い合わせください。